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毎週パパも子夜里も、夜になると何事もなかったかのように、ママを迎え入れる。 「おかえりなさ~い、ママ!」 「おばあちゃん、困ったものね、通うごとに物忘れが激しくなってるよ。心配よ。『役所の人に相談しましょうよ。ヘルパーさんに来てもらったら。』と言うと不機嫌になり、口も利かなくなるのよ...」 「そうなんだー。心配だね、おばちゃん…」と子夜里。 「ねぇパパ、ごめんなさい。次の週はさ、一泊しても良いですか?」 (嫌!!) と子夜里は恐怖を感じた。 パパは即答した。 「いいよ、もちろん。おばちゃんをほっておく訳には行かないからね!」 地獄だ…と怯える子夜里。 今日も朝から込み合う駅。 例のごとく、子夜里は痴漢に遭った。いつものようにお尻を撫で回し、今日はウエストの辺りも執拗に撫で回された。 そして2本指を挿し込んで来た。 (痛い!)声に出しそうになるのをグッとこらえる子夜里。 そしてなんと男は... 自分のモノを子夜里のスカートの中、お尻にくっつけて来た。 ヌルヌルに先が濡れている。 恐ろしくて、子夜里は固まっている。 しばらくするとB駅に着いた。 「B駅~ B駅~」いつも通り男は車内から消えたようだ。 子夜里は(殺されるかもしれない!!)とまで、カンじつつも脅えているのだ。 そんな異常者、何をするか分かったものではないんじゃないか、と... 警察なんかに言ったら、腹いせに殺されるかもしれない。 ママには恥ずかしくて言えない。 それと、ママに対しては...性的に父親を奪っているような罪悪感を抱いていて、痴漢の相談なんてとても出来ない。 パパに言える訳もない。 パパは思い込みが激しく「子夜里を淫乱女」と位置づけている。 「お前がされたがっているから、そんな目に遭うんだ」言いそうな事は目に見えている。 それと、痴漢にも嫉妬するだろう。外道な親だ。 「おはよう子夜里!」「おはよう、凪湖」ニコ! 凪湖は、酔っぱらったのちの出勤日、とても反省していた。 「ごめ~ん、子夜里。あたしさ、どうやって帰ったのか...ほとんど覚えてないんだよね…迷惑かけて…スマン!!」と平謝りであった。 そうして魔の週末がやって来た。 「パパ、子夜里、カレーを作っておいたからね。あと食料品も多めに買ってある
あたしは泉子夜里、32才。 あたしには、誰にも言えない秘密がある。20年それを抱えて平気な顔で暮らしている…「あぁ、お父さんっ! ケ・イ・タ・イ、忘れてますよ~、ハイ!」 母、泉毬亜53才。 「あれっ、ポケットに入れたと思ったけど…ほんとだ、ママサンキュー! じゃ、いってきます! ママ。あ、子夜里、仕事気を付けて行っておいでよ!」 父、泉十色50才。 「ハ~イ、パパ!」 「いってらっしゃ~い」ママとあたしは明るく声を揃え、会社へ向かうパパを送り出した。 「さて、っと、お洗濯!」ママは現在、働き者の専業主婦だ。あたしが子どもの頃よりも、今のほうがうんと輝いて見える。ママ、幸せそう。ママはシングルマザーであたしを生んだ。たぶん…仕事関係の人が、あたしの実父なのだろう。 そう、パパはママが再婚した義理の父なのだ。 「どう? お仕事。子夜里、百貨店の受付と聞くとさ、素敵なイメージがあるけど…無理難題言って来るお客様もいるんじゃないの? 特に電話対応とかね、大変そう~。ママなら絶対ムリだわ。」ママは華やかな笑顔とは裏腹に、実は内気な性格だ。若い頃はスーパーマーケットの正社員として勤め、品出しとかやってたみたい。「ううん、ママ、職場の女の子とも仲良いし、お仕事楽しいよ!」「そうなのね、それなら良かった。悩み事がある時はいつでも、パパやママに話すのよ!」「ハ~イ」 少々過保護かも。 あたしはもう32才だ。 でもママには、片親ゆえあたしにとても寂しい思いをさせたという、不憫だという愛ある罪悪感のようなものがあるのかもしれない…。 メイクも出来た。ママの美味しいハムエッグとトーストでおなかも満たされた! 「ママ、いってきま~す」 「いってらっしゃい、子夜里。今日帰りはいつも通り?」「あ、友達とごはんなの、言い忘れてた! よろしくね、ママ!」「オッケ~、楽しんできてね」「ハ~イ」 笑顔で百貨店へと電車出勤するため家を出た子夜里。 朝8時半…今朝も電車は満員だ。(座れっこないやぁ、今日も...) すると…まただ!! ギューギュー詰めの車内子夜里は、お尻を撫で回される。スカートの中にまでその手は入って来る。 (あたしが、あたしが性的に汚れているからいつも、こんな事をされる
